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藤本さんは早稲田大学の経済学部を出てから、本格的に万年筆の製作に携わられました。私は当然、職業柄、工業系の学校を出られていると思っていましたので少し驚きました。
そして職人さんとしては遅いスタートです。
「始めることに遅いことなどありません。『継続は力なり』を座右の銘とし修業しました。この歳になっても今も『継続は力なり』ですよ。続けることが出来たのは、今度作る時はこうしてやろう、ああしてやろうと毎回新たな気持ちで向かってきたからだと思います。この万年筆(檸檬)は、そんな新鮮な気分で再スタートできるような気持ちにさせてくれる筆記具ですな。軸を削り出している時にそう感じました」と試作品が出来上がった時に仰いました。
今年で77歳になられます。凄いですね、50年以上も色褪せることなく初心を失わずに続けられているなんて。そして運慶が仁王を彫り出すように、藤本さんはまさにこの『檸檬』のコンセプトを削り出したのだと感じました。
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