レビュー対象商品:FISHER(フィッシャー) ボールペン アストロノート CH-4 クローム 1010035
投稿日時:2011/05/09 20:37:00
フィッシャーボールペン アストロノートに付いて他のペンと
比較して良いのか迷うところですが、
まずはリフィルの書き味が思いの他なめらかです。
ネットで調べると油性インクのねっとりした書き味と
紹介されていましたので意外です。
宇宙空間で使用するため地球上では実用性に少し難があるのでは?
と勝手に思い込みをしていました。
書き出しにかすれる事もなくスムーズに書くことが出来、
インクの色も濃いものです。
何よりも宇宙空間で書けるように加圧されたリフィルの書き味とは
「こうゆう物なのか!!」と納得してしまいます。
ペン軸の太さはクロスのクラシックセンチュリーより少し太めで先端の滑り止め
の溝が思いのほか良く効いて、ペンのホールドを安定させてくれます。
面白いのがペン軸の作りです。
本体を結合させているネジ部分はファインピッチで機械加工されていて、
さすがにスペースペンの趣ですが、結合させて見ると軸が少々くの字に
曲がって見えるのは愛嬌でしょうか?(宇宙空間では真っ直ぐになるのかな?)
ノック機構も最近のペンとは異なりカシャカシャと機械音がして、
その設計の古さを偲ばせる作りです。
1970年頃に宇宙で使われたペンの系譜と思うと、この大雑把な作りも
許せるから不思議です。
思いのほか書き易いリフィルとアメリカらしい作りのペン軸の組み合わせが、
月世界旅行への夢を思い出させてくれる話題の尽きない一本です。