ルネッサンスによる近世的な新しい世界観への転換期の中で活躍した、いにしえの鉛筆が4世紀の時を越えて現代に蘇りました。今回ご紹介するのは、クレオ・スクリベント社の「Der Gessner(ゲスナー)スケッチ用芯ホルダー“キー”木製ケース入りセット」。パズルのように組み合わされたお洒落な木箱を開けて、400年の歴史を感じてみてはいかがでしょう。まさに大人の鉛筆です。まるで宝物を取り出すかのような遊び心があり、贈り物にもピッタリの逸品です。
『鉛筆の元祖』 黒鉛を使用した鉛筆が歴史の舞台に最初に現れたのは、400年以上前に博物学者コンラート・ゲスナーの記述であるといわれています。この芯ホルダーは彼のスケッチに残されていたものを再現したもの。まだ六角形の鉛筆が発明されていない頃ですが、彼はすでに芯ホルダーのようなものを考案していたようです。丸い筒状の木の先端に黒鉛の小さな固まりを詰め込んで使用していたとのこと。博物学者にとって野外での使用が必須である彼ならではの発想です。
■コンラート・ゲスナー【Conrad Gessner】 (1516-65) 書誌学の父といわれ、スイスのドイツ系博物学者で、辞書の編纂や古代ギリシア時代に関する著作、文学史・文献学の研究、自然科学に関する著作で足跡を残しました。有名な著書に『博物誌』『動物誌』があります。
木製パズルの化粧箱 エレガントで流れるような美しい木目のオリジナルケースは、ちょっとしたパズル。いきなり開けようとしても蓋は持ち上がりません。まず対角線上にあるコーナーの部品を引き抜きます。これで開いたと思ったら間違い。さらに上蓋を上部にスライドさせて、中蓋を引き上げて初めてオープンです。一苦労して開けるのがまた楽しい。一度やると、思わず何度も開け閉めしてしまいます。
中世の世界が蘇る やっとの思いで中蓋を開ければ、そこは中世。3つのセルに大切に納められたゲスナーの小道具が再現されています。中世の化粧手摺りを思わすデザインの天才木材旋盤工が削り出した「芯ホルダー」。初期に装填されているのは、硬度2Bの極太(5.5mm)の鉛筆芯です。スペアの鉛筆芯は、硬度4Bと6Bの2本。試験管の中に薄紙とフェルトで守られ、詰めはコルクで栓をするというイキな遊び心がここにも現れています。丸みを帯び、木の温もりが伝わる柄を持つ削り用の「小刀」は、柔らかい革と革ひもに巻かれ、時代を感じさせます。ひとつひとつが楽しく、眺めていると、いつの間にか時空を越え、すっかり中世の雰囲気に浸ってしまいます。
卓越した技術の結晶 クレオ・スクリベント社は、このセットの製作にあたり、工芸品の伝統を守り続け、活かすことのできる、ひたむきで天才的な木材旋盤工、大工、そしてバッグメーカーの技術者を集めたとのこと。彼らの技術の結晶がこのように400年前の再現を可能にしたのです。
クレオ・スクリベント社 クレオ・スクリベント社は、第二次世界大戦が終戦した1945年、ドイツにて創業。以来、クラフトマンシップにこだわり、高い品質と機能性を重んじ、工芸品とも言える見事な高級筆記具を生産してきました。同社ハイグレードラインでクラシカルエレガンスを感じさせる「スクリベント」シリーズを始め、スターリングシルバー製で、鉛筆を模した六角形の「シルバーサイン」や、今回ご紹介しています「ゲスナースケッチ用芯ホルダー」、ノギス付きボールペン「メッソグラフ」などの製品は、今注目を浴びています。
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