Pent〈ペント〉 ボトルインク コトバノイロ みだれ髪(みだれがみ)







企画・文章:文具ライター武田健
コトバノイロ初となる女流作家。しかも歌集を取り上げるの初めてである。基本的にぼくが慣れ親しんだのは詩や短歌といったものよりも小説という形態だった。だから、今までずっと今シリーズもそんな作品を中心に色を作ってきた。
しかし、そういった詩や短歌が嫌いだったというわけではない。むしろ詩に関しては中学入学と同時に入った文芸部の部誌で最初に書いた作品は詩だったくらい詩には興味があった。
さて、今回取り上げる「みだれ髪」は与謝野晶子による短歌集だ。のちに夫となる与謝野鉄幹への想いを綴った歌がぎっしりと詰め込まれている。
ぼくがこの作品を断片的に読んだのは、まだ高校生か大学生の多感な頃。こんなにも一人の人を愛せるってすごいし、ちょっと怖いなと思ったのをよく覚えている。
ただ、まだ若かったということもあり、その暑苦しいほどの恋心が羨ましかったり、あるいは憧れたりしていたこともあった。ところが、今読み返してみると、当時とはまったく違った想いで歌と向き合っていることに気づいた。若かったからこそ書けたことというのは、読み手側も若かったからこそ素直に受け入れることができたのではないだろうか。
恋に関して、いろんな経験をしてきた今となっては、熱いだけでは恋を語ることができない。良い悪いの問題ではなく、冷めた目で恋愛感情をみつめるようになっているのだ。
そんな自分と向き合うために、今一度この歌集を読んでみるというのも良いかもしれない。
なんせ、すべてがどっぷりと恋愛の短歌なのだから。
ところで、短歌と俳句のどちらが好きかと問われると、ぼくはまっさきに短歌と答える。俳句というのは、一瞬を切り取った写真のようなものだと思っている。鮮度が大事で、目に映った風景をどうやって切り取るのか。いわば写真のようなものだろう。
一方短歌というのは、俳句よりも文字数が多い分、そこに人の心情が加わる。時間をかけてじっくりと描いていく絵画のようなものではないかと思っている。どちらも魅力的ではあるのだが、ぼくはじっくりと心情が伝わる方が自分に合っているので、もし本格的に学ぶとしたら短歌をやりたいなとは思っている。
さて、そんな「みだれ髪」をモチーフにしたこの色は、一見黒に見えるが、うっすらと緑がかった黒にしてみた。
というのも、日本語には「緑の黒髪」という言葉があり、これは、女性のつやつやした髪の毛の色のことを指すのだ。では、なぜ緑なのかというと、新芽のようにつやつやした髪という意味があり、そこからこの名がついたのだとか。
いずれにせよ、そんな黒の中でも緑味の強い色に仕上げてみた。
しかし、そういった詩や短歌が嫌いだったというわけではない。むしろ詩に関しては中学入学と同時に入った文芸部の部誌で最初に書いた作品は詩だったくらい詩には興味があった。
さて、今回取り上げる「みだれ髪」は与謝野晶子による短歌集だ。のちに夫となる与謝野鉄幹への想いを綴った歌がぎっしりと詰め込まれている。
ぼくがこの作品を断片的に読んだのは、まだ高校生か大学生の多感な頃。こんなにも一人の人を愛せるってすごいし、ちょっと怖いなと思ったのをよく覚えている。
ただ、まだ若かったということもあり、その暑苦しいほどの恋心が羨ましかったり、あるいは憧れたりしていたこともあった。ところが、今読み返してみると、当時とはまったく違った想いで歌と向き合っていることに気づいた。若かったからこそ書けたことというのは、読み手側も若かったからこそ素直に受け入れることができたのではないだろうか。
恋に関して、いろんな経験をしてきた今となっては、熱いだけでは恋を語ることができない。良い悪いの問題ではなく、冷めた目で恋愛感情をみつめるようになっているのだ。
そんな自分と向き合うために、今一度この歌集を読んでみるというのも良いかもしれない。
なんせ、すべてがどっぷりと恋愛の短歌なのだから。
ところで、短歌と俳句のどちらが好きかと問われると、ぼくはまっさきに短歌と答える。俳句というのは、一瞬を切り取った写真のようなものだと思っている。鮮度が大事で、目に映った風景をどうやって切り取るのか。いわば写真のようなものだろう。
一方短歌というのは、俳句よりも文字数が多い分、そこに人の心情が加わる。時間をかけてじっくりと描いていく絵画のようなものではないかと思っている。どちらも魅力的ではあるのだが、ぼくはじっくりと心情が伝わる方が自分に合っているので、もし本格的に学ぶとしたら短歌をやりたいなとは思っている。
さて、そんな「みだれ髪」をモチーフにしたこの色は、一見黒に見えるが、うっすらと緑がかった黒にしてみた。
というのも、日本語には「緑の黒髪」という言葉があり、これは、女性のつやつやした髪の毛の色のことを指すのだ。では、なぜ緑なのかというと、新芽のようにつやつやした髪という意味があり、そこからこの名がついたのだとか。
いずれにせよ、そんな黒の中でも緑味の強い色に仕上げてみた。




この商品には以下のバリエーション(色・種類)があります。
消耗品・関連商品



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商品名:Pent〈ペント〉 インク吸入器アダプター ハミングバード
希望小売価格(税込):2,970円
販売価格(税込):2,970円
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C(プラチナ/Sheaffer)

