Pent〈ペント〉 ボトルインク コトバノイロ 金閣寺(きんかくじ)







企画・文章:文具ライター武田健
三島由紀夫の作品は、すでに「潮騒」で取り上げたが、今回はまったく正反対ともいえる「金閣寺」をモチーフにしてみた。この作品も実に難しい作品である。三島由紀夫の最高傑作とも呼ばれているし、人気も高い作品だが、解釈がとても難しい作品でもある。
金閣寺の放火事件を扱った作品で、事実をモチーフにしているものの、そこには様々なテーマが盛り込まれており、いろいろな読み方をすることができる。だから人によって解釈も異なるし、見方も違ってくるだろう。
ぼくは三島由紀夫は美に対するこだわりの強い人だと思っている。
すべての作品を通して根底に流れているのは、美への執着だ。
そういう観点から読んでみると、よりこの作品の輪郭がくっきりと浮き上がってくるのではないだろうか。
金閣寺という美しいものの象徴に対して主人公がコンプレックスを抱いていたり、憎しみを感じていたりしたことが事件の引き金になった。もちろん、要因はそれだけではないが、根本的なところはそういう複雑な感情だろう。
愛しいがゆえの憎しみという相反する二つの感情がこの作品には脈々と流れているのだ。
その金閣寺を色にする際に、いろいろな候補があった。金閣寺の金色を色で表現することもできたし、主人公の男のどろどろとした内面を表現することも考えた。しかし、ぼくが最終的に選んだのは金閣寺が炎上する時の炎の色である。すべてを燃えつくす火の色はこの作品の中でもっとも心に残る色ともいえる。 ただ、この作品は火を放った張本人である主人公の一人称で書かれているので、金閣寺が炎上している様を外からは描かれていない。あくまでも本人の目を通して火に包まれる金閣寺の内部が描かれているのみだ。
だからこそ、想像力を掻き立てられるし、リアルなのだろう。
煙に包まれながらも主人公が様々な想いを抱くシーンは今読んでもぞくぞくするのだが、一方で、読者は頭の中で視点を外に移し、金閣寺が燃えているところを想像する。ぼくが大学時代にこの作品を読んだ時の記憶は、その外から見た燃える金閣寺だったので、おそらく勝手に脳内変換されたのだろう。
それを色にする時、炎のどの部分を色にするのかを少し考えた。オレンジ色の部分か、それとも赤色か。最終的にぼくが選んだのは、金閣寺の金色をより引き立てるであろう真っ赤な色である。主人公の複雑な想いをこの色に込めてみた。
金閣寺の放火事件を扱った作品で、事実をモチーフにしているものの、そこには様々なテーマが盛り込まれており、いろいろな読み方をすることができる。だから人によって解釈も異なるし、見方も違ってくるだろう。
ぼくは三島由紀夫は美に対するこだわりの強い人だと思っている。
すべての作品を通して根底に流れているのは、美への執着だ。
そういう観点から読んでみると、よりこの作品の輪郭がくっきりと浮き上がってくるのではないだろうか。
金閣寺という美しいものの象徴に対して主人公がコンプレックスを抱いていたり、憎しみを感じていたりしたことが事件の引き金になった。もちろん、要因はそれだけではないが、根本的なところはそういう複雑な感情だろう。
愛しいがゆえの憎しみという相反する二つの感情がこの作品には脈々と流れているのだ。
その金閣寺を色にする際に、いろいろな候補があった。金閣寺の金色を色で表現することもできたし、主人公の男のどろどろとした内面を表現することも考えた。しかし、ぼくが最終的に選んだのは金閣寺が炎上する時の炎の色である。すべてを燃えつくす火の色はこの作品の中でもっとも心に残る色ともいえる。 ただ、この作品は火を放った張本人である主人公の一人称で書かれているので、金閣寺が炎上している様を外からは描かれていない。あくまでも本人の目を通して火に包まれる金閣寺の内部が描かれているのみだ。
だからこそ、想像力を掻き立てられるし、リアルなのだろう。
煙に包まれながらも主人公が様々な想いを抱くシーンは今読んでもぞくぞくするのだが、一方で、読者は頭の中で視点を外に移し、金閣寺が燃えているところを想像する。ぼくが大学時代にこの作品を読んだ時の記憶は、その外から見た燃える金閣寺だったので、おそらく勝手に脳内変換されたのだろう。
それを色にする時、炎のどの部分を色にするのかを少し考えた。オレンジ色の部分か、それとも赤色か。最終的にぼくが選んだのは、金閣寺の金色をより引き立てるであろう真っ赤な色である。主人公の複雑な想いをこの色に込めてみた。




この商品には以下のバリエーション(色・種類)があります。
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